nothing even matters

日々のあれこれ、書きたいこと

ひとりの時間

 

この週末、シドニーは珍しく3連休だった。

ハッピーマンデーをこんなに心からハッピーだと思えたのは30年間生きてきて初めてかもしれない。

 

当然、3日間ずっとひとりで過ごしたわけだが、あんなに嫌で億劫だったこの街でのひとりでの外出がまったく、は言いすぎだが、ほとんど苦ではなくなっている自分に気がついた。

むしろ楽しい。

 

 

とんでもない成長だ。

 

 

土曜はこちらの免許の手続きのついでに我が家から少し北にあるアジア人の街でユニクロと無印で買い物し、日曜はシティに出て色がくすんでしまったお気に入りのシルバーのネックレスをお直しに出したついでにダイソーで買い物し、今日は家でのんびりするつもりだったけどあまりにいいお天気だったのでハーバーブリッジが見えるところまでお散歩したついでに海沿いのベンチでコーヒーを飲みながら三島由紀夫(鍵のかかる部屋)を読んできた。

 

ほとばしる隠し切れない日本人感は置いといて、充実しすぎではないだろうか。

そして、3日間むちゃくちゃ歩いた。

 

 

晩ごはんはしっかり自炊もして、おとといはサーモンのムニエル、昨日はボンゴレビアンコ、今晩は残ったアサリでクラムチャウダーを作る予定だ。

歳のせいか、最近お肉より断然シーフード派になったのには感慨深いものがある。

 

 

どうだ、この3連休、むちゃくちゃ充実させたったぞ。

 

と、先ほど母に電話で自慢しておいた。

 

 

やっと、せっかくのこの美しい街での生活をたとえひとりででも楽しむ心の準備が整ったということかもしれない。

 

 

 

だって、この風景、最高すぎる。

 

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部屋の狭さ(と洗濯機共有)(にも関わらず家賃くそ高い)に目をつむっていれば、今ごろこの辺りのエリアにある部屋に住んでいた。

そしたらもっと早くこの街のことを好きになっていたかなぁ。

 

 

まぁいいや、来週はレジャーシートとフルーツとワインを持って、またここに本を読みに来よう。

 

次は、吉本ばなな

遠距離恋愛

 

現在、絶賛遠距離恋愛中である。

 

彼は今、ここから時差が3時間のところで暮らしている。

まもなくDay light saving (いわゆるサマータイム) が始まると4時間になる。

 

 

この3時間、もしくは4時間というのはなかなかタチが悪い。

 

昼夜逆転とまではいかないが、こちらが一仕事終えランチタイムを迎える頃に彼はやっと始業時間を迎え、こちらが仕事を終えて帰宅して、晩ごはんを作り、食べ、片付け終わっても彼はまだ仕事をしている。

 

彼はよく飲みに行ったあと酔っ払って電話をかけてくるが、その時間はたとえ彼の時間では22時でも私の時間では深夜1時だ。

ひどいときは夜中3時を回ってからかけてくることもある。

そして、普段は眠りが深いはずの私だが、彼の電話だとなぜか目が覚めてしまう。

 

気持ちはとても嬉しいのだが、さすがにこれは強めに言ってやめてもらった。

(それでもたまにやらかし、寝起きで不機嫌な私にしょんぼりして電話を切る。)

 

 

遠距離恋愛はこれが初めてではない。

過去の経験上かなりきついと思っていた割にはなんとかなっている。

 

それは彼が(酔っ払っているときに限らず)まめに電話をくれることも大きい。

と言うか、お互い予定がなく家にいるときはだいたい電話を繋ぎっぱなしにして電話の向こうでお互い好きなことをしている。

 

ただ、最近あまりわたしの話を真剣に聞いてくれないこと(と、彼が電話の向こうでyoutubeを見始めるとその音のせいでこちらで音楽を聞けないこと)が悩みだ。

 

まぁ男の人なんて多かれ少なかれそういうところがあるものだし、わたしもたまに彼の話に生返事で済ましてしまうことがあるからお互い様なのだろう。

価値観や物事、人の好き嫌いこそ似ているが、趣味は全くもって違うわたしたちだが、なんだかんだうまくやっている方だと思う。

 

 

そんなこんなで来週には彼のいる国へ遊びに行く。

会うのは約4ヶ月ぶりだ。 

 

 

毎日連絡は取っているのに、会うのがなんだか気恥ずかしい。なぜだ。

 

 

見た目についての話をしよう

 

私は、太っている。

 

 

もともとビッグベビーとして生まれ(3,500グラム超え!)、 小さい頃からぷくぷくまるっこい子どもだった。

 

手首の肉付きがよく、腕をつくと曲げたところに線が入る。

指が太いから指輪は嫌い。

手の甲には骨や血管も浮き出ておらず、 手のひらを広げると手の甲側の指の付け根の下がえくぼのようにへ こむ。

さいころ、近所のおばさんに「 こんなところにえくぼがあってかわいいわね」 と言われたのが恥ずかしくて、 大人になった今でも自分の手が好きではない。

 

 

もちろん手だけではない。

 

 

立派な太もものせいで、 スキニージーンズは似合わない。

たくましい腕のせいで、 ノースリーブのカットソーを着るのは恥ずかしい。

ぽっこりお腹のせいで、 タイトなワンピースを着ると妊婦さんに間違えられかねない。

 

 

でも、それが私だ。

少なくとも、今の私だ。

 

 

 

8月に日本に帰っていたとき、こんな出来事があった。

 

白いノースリーブのカットソーに、 スキニージーンズ(わたしの場合はスキニーとは程遠いが)という姿で電車に乗っていた私の前に若い女の子 2人組。

それまで楽しそうに話していた2組の目が、こちらを向いた。

そして、それまで普通に話していた2人が、こそこそ話を始めた。 こちらをちらちら見ながら。

 

被害妄想だ、と言われればそれまでだ。

会話が聞こえたわけではないのだから。

 

でも、ああ、これはもしや、 あの体型でよくあんな格好できるよね、 とでも言われているのかもしれない、と感じた。

(女の子たちは若さに溢れ、健康的に肌を露出をしていて、 それがとてもよく似合っていた。)

 

一度そう思うとその場にいるのがいたたまれなくなったけれど、自分が降りる駅までなに食わぬ顔で耐えた。

女の子たちは、私が降りる一つ前の駅で降りていった。

 

そんなことは言われなくても自分が一番わかっているのだ。

この格好はわたしには似合っていない。

でも、 その日はその白いノースリーブのカットソーとスキニージーンズという格好がしたかったのだ。

 

日本は世界で有数の肥満の少ない国だ。

だから、太っていることに対する世間の目は厳しい。

 

彼女たちにとっても、私に悪意を向けたというよりは、ごく当たり前の反応をしたまでなのかもしれない。

 

 

私だってこんな自分が大好きなわけでもないし、 現状に満足しているわけではない。

 

 

でも、それが私だ。

少なくとも、今の私だ。

 

 

私がそれを受け入れなくてどうする。

受け入れて、自分を見つめ直して、そして、変わるのだ。

筋トレして、痩せて、スキニージーンズが似合う私に生まれ変わるのだ。

 

 

と言いながら、なかなか変われずにいるのだから、 目も当てられないのだけど。

 

 

苦手なもの

 

口紅が苦手だ。

それは、小さい頃、七五三でお化粧してもらったときに遡る。

 

綺麗な着物、おませなお化粧、そして、赤い口紅。

その日はいつもと違う特別な高揚感に包まれて、 今にも踊りだしそうだった。

 

でも、何気なく舐めた口紅のついた唇の味が嫌だった。

気がついたらなぜか白い歯についている赤い色が嫌だった。

(小さい頃、とても不思議だったことのひとつだ。)

 

そして、 時間が経つにつれて少しずつせっかくひいた口紅が乾燥して唇にへばりつくような違和感に変わってきて、 すぐにでも唇をごしごしこすってその違和感を拭い去ってしまいたくなった。

 

 

そんなこんなで、口紅が苦手だ。

 

30歳、毎日お化粧はするけれど、基本的に口紅はつけない。

リップクリームと、たまにグロス

 

コーヒーカップや食べかけのパンに色が移るのだ嫌だ。

こまめに塗り直すのが嫌だ。

(基本的にずぼらな私は、 夜出かける用事がない限り日中はお化粧を直さない)

 

そして、唇が厚い分、口紅を塗ることでそれが強調されて、 薄い顔の中で唇だけが主張し始めるのに耐え切れなくて、 口紅をつけることを避けてここまで生きてきた。

 

ちゃんと塗った方がいいのはわかっているのだけれど。

 

 

なんでこのことを書こうと思ったかというと、昨日、ものすごく久しぶりに口紅を買い、今朝、ものすごく久しぶりに口紅を塗ってみたからだ。

赤ではなく、ベージュの強いくすんだピンク。

 

あの年下の友人は口紅が大好きで、 いつもはっきりした色をきれいに塗っている。

「厚い唇ってセクシーなんだから、 ちゃんとつけたほうがいいですよ!」という彼女は確かにセクシーで、その言葉に背中を押された。

 

家を出る前に、鏡の前で口紅をつけてみる。

1週間分の疲れが溜まった金曜の朝の顔が少しだけ華やいで見えた。

 

 

「お、悪くないかも」

 

 

そう思ったのは束の間、会社について、コーヒーを入れて、 自分のデスクで朝の一口。

マグカップにべったりとついた口紅の跡。

 

 

やっぱり、口紅は苦手だ。

年下の女の子

先週から日本から友人が遊びに来ていて、 彼女のおかげで毎日が輝いている。

(いかに日々シドニーで寂しく暮らしているかを思い知らされる。 )

 

 

5つ年下、メルボルンで開催された大学のOB会で知り合って1年と少し。

知り合ってからの期間は短いけれど、 濃密な時間を共に過ごしてきた。

 

海へ山へといろいろなところに旅行し、美味しいものを食べ、 蒸気機関車に乗って、美術館でアート鑑賞して、メンズのストリップバーにも行った。

一緒にいるとおしゃべりが止まらないけれど、 沈黙も決して苦にならない。

 

今年4月に彼女が日本へ帰り、7月に私がシドニーへ引っ越してからも、ずっと連絡を取り続け、 オーストラリアに帰りたいと言い続けていた彼女との念願の再会。

久しぶりにオーストラリア生活を心から満喫している。彼女も、私も。

 

この週末も明確な予定を立てず、南へと車を走らせ、 またもオーストラリアの自然に魅了された。

彼女と旅行すると、 いつも思いがけず素晴らしい景色や人に出会う。

 

 

彼女が日本に帰る日が近づいてきていて、 早くも寂しくて泣きそうだ。

(いかにシドニーに気を許せる友人がいないかを思い知らされる。 )

 

 

彼女はかわいい年下の友人。

しっかりとぶれない芯の通った凛としたところをとても尊敬している。

 

近い将来、オーストラリアに移住する気がする。

そしたらわたしが会いに来よう。

何者でもありません

 

簡単に自己紹介。

 

1988年生まれ、人口が日本一少ない県の東側出身。

社会人になって7年目、海外の子会社に出向してオーストラリア生活2年目。

やる気のない駐在員。

2歳半からかじってたおかげで英語は得意。

ドイツ語と、中国語を少々。

 

アートと名のつくものは大体好き。

音楽、映画、絵画、写真、彫刻。

現代アートは特に好物。

雑食だけど、好き嫌いは激しめ。

 

社交的に見られるけど、人付き合いは苦手。

人見知りの寂しがり。

でも一度気を許すとべったべた。

とりあえずよく泣く。

 

 

まずはこれくらいで。

はじめました


何でもいいから文章を書きたい。


今日、ふと、唐突にそんな衝動に駆られました。



ジャスサーOLの日々の記録や過去の恋愛、時には愚痴。

明確なテーマはありません。

少なくとも、今は。


毎日書くかもしれないし、週に数回かもしれないし、これを書いたことで満足してもう書かないかもしれない。



でも、今は書きたいから、書きたいことを、書きたいときに、書きたいように、書いていきたいと思います。